訪問看護ステーションとみなし訪問看護のメリット・デメリット

訪問看護について

 

 

訪問看護ステーションとみなし訪問看護のメリット・デメリットをご紹介します。

前回訪問看護ステーションとみなし訪問看護の違いについてご紹介しているので、こちらも読んでいただけると幸いです↓↓
訪問看護ステーションとみなし訪問看護の違い知っていますか?

 

1.訪問看護ステーションのメリット

 

①独立した機関でありステーション毎の特色が出やすい

ステーションの一番の魅力はこれなのではないかと思っています。

例えば、精神科や小児科に特化している所、在宅でのお看取りを積極的にしている所など各々のステーションで特色が違います。
細かい所でいうと、尿道カテーテル挿入や点滴の管理は行っていない等、ステーションの方針も違ってきます。

私が働いている所は、在宅お看取りを積極的に扱っているステーションであり
多い時には月に10件程お看取りがあります。(途中で方針が変わり病院でお亡くなりになった方も含めています)

 

自分はどのような看護を行っていきたいのか、どんな経験をしたいのかによって
従事場所を選べるのは魅力ですよね。

また、利用者にとっても自分たちに合った事業所はどこなのかの検討や、変更ができることもメリットです。

 

 

②リハビリ提供も併用出来るため満足度が高い

訪問看護ステーションは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の配置ができ、看護提供と共にリハビリテーション実施も可能です。

加齢や疾患によって身体機能の低下を引き起こす事が多いため、看護師での全身状態の把握や看護提供に加えて、リハビリテーションを併用される方が非常に多く、利用者からの満足度が高いです。

 

③時間の融通がきく、残業がほぼない

大体利用者の訪問日時・時間が決まっているため、曜日指定や、勤務時間を決めて働くなど融通がききやすいです。

また、ステーションにもよりますが前残業・業務後残業については、病棟と比べるとかなり少ないです。(事前に訪問件数など決まっており予定を立てやすいため)

 

 

2.訪問看護ステーションのデメリット

 

 

①様々な医療機関からの指示となり、各々の場所によって指示の出し方が全く異なる

訪問看護ステーションは独立した介護事業所のため、どこの医療機関からでも依頼を受ける事ができます。

しかし、各々の医療機関の指示の出し方、報告の仕方、医療機器管理のやり方などなど全く異なってくるため、慣れるまでは戸惑うことが多くあります。

ゆず
ゆず

Dr.によって報告の仕方の好みも異なるため、日々試行錯誤しながら電話しております。難しい!!

 

②書類作成が多い

みなし訪問看護では自身の医療機関の診療録の記載で良いですが、ステーションでは日々の記録に加えて、各々の医療機関に報告書・計画書・ケアマネージャーや薬剤師など共に在宅支援をしている方たちへの情報提供等非常に書類作成が多いです。

 

ゆず
ゆず

月末〆の書類が多く、計画的に作成できているぞ!

と思っていても何故か私は毎月ギリギリです…

 

 

③人材=売り上げに直結するため、責任が大きいと感じやすい

訪問看護ステーションでは1人1人の人材=商品となっております。
よって、利用者やそのご家族の意向に合わない看護の提供や、信頼を落とす行為をしてしまうと事業所全体の信用がなくなります。

ケアマネージャーや指示を出していた病院にも情報が出回ってしまうため、訪問看護依頼が来なくなってしまう事態もあります。

よって、一人一人の行動が、売り上げに直結してしまうため責任が大きいと感じやすいです。

 

ゆず
ゆず

人対人の関わりなので合う、合わないは必ず出てきます。

そういう時はステーション全体でカバーしあっているよ!

 

 

 

3.みなし訪問看護のメリット

 

①利用者の経済的負担が少ない

訪問看護ステーションとみなし訪問看護の単位数(報酬)の差を前述で説明しました。
ということは、みなし訪問看護の方が利用者にとっては料金を安く利用できるというメリットがあります。

 

 

②医者と連携が図りやすい

同じ医療機関に医師と看護師がいるため、指示の確認が行いやすいです。

 

 

③継続支援が可能、病棟との連携がスムーズ

みなし訪問看護では自身の医療機関(病院であれば)に入院となるため、在宅から入院に切り替わっても継続的な支援が可能となります。
また、同じ医療機関でのカルテ記載となっているため、在宅での様子などの引継ぎが容易です。

ゆず
ゆず

入院しても顔なじみの看護師がいると心強いですね!

 

4.みなし訪問看護のデメリット

①利益が少ない

みなしのメリットで利用者の経済的負担が少ないと説明しましたが、逆に言えば利益の発生が少ないということになります。

 

②医療機関で診察している人のみが対象

みなし訪問看護では、医療機関で診察している人のみが対象となっているため、それ以外に在宅医療を必要としている方たちにはサービスを行えないです。

 

③医療機関の一環としてのサービスのため独立性が低い

みなし訪問看護は、医療機関の医師の診察による指示がベースとなります。医療機関に併設された部門としてのサービス提供ですので、ステーションほど独立した地域の存在にはなりにくいです。

ゆず
ゆず

ですが、かかりつけの顔見知りのDrとNSが来てくれたら、利用者にとっては本当に心強いですよね!。

 

 

 

 

いかがでしたか?
訪問看護ステーションとみなし訪問看護のメリット・デメリット理解できたでしょうか?

訪問看護やってみたいけど、どこに注視して事業所を選んでいったら良いかなど少しでも参考にして頂けたら幸いです。

 

ゆず
ゆず

もっともっと在宅医療の輪が広がりますように!

 

 

 

 

 

 

 

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